明電舎、小水力発電システム事業を強化 水車メーカーと連携へ
明電舎は、13日、小水力発電システム事業に注力するために、中小水力発電技術に強みを持つ水車メーカーのイームル工業(広島県東広島市)との連携を強化すると発表した。また、併せて、水力発電システム対応の専門の営業・技術・生産・開発を統括する組織を設置する。
今後、同社は、現在保有するイームル工業の株式を追加取得するとともに、技術開発面を中心に、人的面、営業・サービス面での協力関係を更に強化し、この分野で2017年度60億円の受注を目指す。
同社は、再生可能エネルギーの一つである水力発電への対応強化を目的として、特に小容量の領域に注力するため、この分野を得意とするイームル工業との連携を強化する。
イームル工業は中小容量の水車メーカーとして、これまで西日本を中心に事業を展開してきた。今後同社との技術面でのシナジー効果を発揮すべく連携を強化することで、東日本地域への業容の拡大を図る。
明電舎は1900年代初頭頃より国内電力会社、企業局および自治体へ、更に海外においても数多くの水力発電設備を納入してきた。今後、これらの更新需要の増加が予想される。また、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)により、特に小水力発電システムの需要の拡大も期待されている。
同社は、今後需要の拡大が期待できる小水力発電システムの性能向上を図るため、同社が得意とする可変速制御技術と組み合わせた自立運転可能な可変速型小水力発電機の開発を現在進めている。更にイームル工業の有する水車の効率向上、小型化、低コスト化、を目的とした製品開発を共同で行い、両社のシナジー効果を最大限に発揮することで、小水力発電システムの高効率な利用を実現していく考えだ。
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