2013年8月30日金曜日

9月中部異業種間リサイクルネットワーク協議会(CRN)          研究会のご案内  

中部異業種間リサイクルネットワーク協議会(CRN) 
 会員各位様                         平成25年8月30日

9月中部異業種間リサイクルネットワーク協議会(CRN)
         研究会のご案内                           事務局長  江崎  忠男

謹啓 毎度格別のご配慮をいただき有難く厚く御礼申し上げます。
 残暑とは言いながら真夏と変わらぬ暑さが続いていますがお変わりありませんか?
9月の研究会はリサイクルの話ではありませんが来年4月でサポートが終了するパソコンのWindow‘s XPをどうするかという問題で専門家の話を聞きたいと思います。もうお一方は岐阜のベンチャー企業で全く新しい技術で木材を燃焼させそれで電気を発電しようというユニークな企業 矩義所(かねよしところ)建築有限会社の松久 利光様 にお話をしていただきます。 
どちらも大変興味の沸くお話ですのでどうかご期待の上ご参加いただきますようお願い申し上げます。
                                       謹言
――― 記 ―――

◆ 日時  平成25年9月2日 曜日
                午後2時から 5時

◆ 会場  サンテクノ株式会社 研修室 (名鉄 栄生駅 近く)
        〒453-0011名古屋市中村区千原町5番23号 三友ビル
◆ 講師
  1・株式会社 インフィニテイ   代表取締役   大畑 智明様 
                        大竹 裕子様                   
 「パソコンの買い替え、ちょっと待った!」
~IT業者が教えない驚きのパソコン活用方法~
                    
  2・矩義所建築有限会社   代表取締役  松久 利光様 
        「未利用バイオマスを活用した循環型農業の創出 」 

  お知らせ 愛知県環境賞 募集について

◆ 会費   会員以外の方は  1000円 

◆ 懇親会 終了後、希望者で名古屋駅前にて行ないます。
素材屋 松岡ビル店            会費3000円
*会場には駐車場がありません。近くに有料駐車場が出来ました。
公共交通機関またはお近くの駐車場をご利用ください。 
◆ 出欠連絡は、メールにて、下記までお願い申し上げます
e-mail  t.esaki0417@nifty.com     江崎  忠男
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
CRN事務局行き  
9月26日(木)のCRN 〔研究会例会〕 
  
   ・出  席     ・欠  席

   〔提案・要望・意見等記入欄〕

貴社名:              ご芳名:     

2013年8月24日土曜日

CRN8 月研究会 斉藤 勲様  東海コープ検査センター顧問 の話

CRN8 月研究会 斉藤 勲様  

   東海コープ検査センター顧問の話



「食の安全・安心の考え方―検査データからどう読み解くか」 について

http://sdrv.ms/1f6Tqwj

CRN8 月研究会に名古屋活動写真の森 零監督が来られました。 

CRN8 月研究会に名古屋活動写真の森 零監督が来られました。 

よろしくお願い申し上げます。







名古屋活動写真 を応援してください。


今年「堀川物語」を制作します。


1口 3000円 のご寄付をお願い申し上げます。


  DVD 1本  差し上げます。





mini太陽光発電ワークショップ開催報告

東海コープ事業連合 様からの報告です

年/月/日 取り扱い等 報告/提案部署
2013年8月20日 報告事項 コープあいち事業政策室 堤

mini太陽光発電ワークショップ開催報告
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、消費者の間で電力・エネルギー問題への関心が急速に高まっています。コープあいちでは、生活者自身が再生エネルギーについて考え、新しい暮らし方についても考えられる様な取り組みをしたいと考え神奈川の藤野電力の協力を得てmini太陽光発電のワークショップを開催しました。

・開催日時:8月17日(土)13時00分~17時00分

・開催場所:東海コープ安全運転センター5階会議室

エネルギーシフトは家庭から‐をテーマに、生活者自身が再生エネルギー、新しい暮らし方を考える取り組みとして「mini太陽光発電ワークショップ」を開催しました。神奈川県で地域の活動として発電の取り組みを進めている藤野電力の指導協力を得ての開催です。
ワークショップ参加者48名、スタッフ;藤野電力4名、生協役職員6名の計58名で開催。mini太陽光発電システムキットの申し込み台数25台。
ワークショップの参加費42,800円(キット代込)

1. mini太陽光発電ワークショップの内容

最初に藤野電力代表の小田嶋電哲さんよりmini太陽光発電システムの組み立てに当たって、夫々の機器の役割と電気についての基礎的な説明がありました。今回のキットのソーラーパネルは50Whの出力があり1日で150W から200Wの発電能力を持っていること、チャージコントローラー、バッテリー、インバーターなどについても詳しく説明して頂きました。
そしていよいよ作業開始、殆どの参加者は電気の配線作業は初めてで、皆さん戸惑っていましたが、小田嶋さんは工程作業内容をゆっくり説明し、スタッフが夫々に付き添って指導して頂き、作業を確実に進めることができました。
特に難しいのはケーブルの被覆を剥がすこと、芯線をコネクタの端子に圧着することなどです。プラスとマイナスの線を間違えない様に専用工具で確実に繋いでいきます。
ソーラーパネルとチャージコントローラーを繋ぐとチャージコントローラーの緑色のLEDランプが点灯しました。ソーラーパネルが発電しているのです。
チャージコントローラーとバッテリー、チャージコントローラーとシガーソケット、バッテリーとインバーターと言う順番で繋いでいき完成です。LEDライトやiPodで動作確認をします。ライトが点灯したり、iPodをつないだスピーカーから音楽が流れた時は感動します。完成まで2時間40分、一生懸命に取り組み、全員配線ミスも無く無事完成させることができました。藤野電力さんによると今回は過去最大規模の開催となり、配線のショートなどの事故を心配していたそうですが、これだけの多人数で全員が正確に作業し、時間内で完成させることができたことは素晴らしいとお話されていました。

2. 参加者の感想より

「今日はありがとうございました。不安ばかりでずっとドキドキでしたが、進行がゆっくりでしたし、助けて頂いて何とかできました。こんなに早くやってみる事ができるなんて夢みたいです。とにかく動いてみて(申し込んだこと)ホントに良かったです。神奈川県にいつか行けると良いと思っていましたが、生協のお力でおこし頂けて、又、とてもステキな人々でその方たちにお会い出来てラッキー!!とにかく思い出深い一日になりました。自分の力で電気を手に入れられるんだなぁ~。これから何とも嬉しいです。」「むつかしい電気のお話しありがとうございました。家に帰ってさっそくとりつけて使っていきたいと思います。原発なくしたいです。」「非常に有意義なワークショップでした。藤野電力さんの説明もユーモアあふれる内容で楽しく理解できました。帰ってどのように使うか楽しみながら考えたいと思います。本当にありがとうございました。」
  

 

2013年8月23日金曜日

CRN8 月研究会を開催しました。

おはようございます。
昨日はCRN8 月研究会を開催しました。

大変な猛暑のなか大勢のみなさまにご参加いただき有難う御座いました。
東海コープ検査センター顧問の斉藤 勲様 からは 
「食の安全・安心の考え方―検査データからどう読み解くか」 について
具体的なお話も交えてお聞きしました。
最近の食品に含まれる放射能の影響についてもそれほどの心配は
いらないとか。
後半は森 滋勝様 名古屋大学名誉教授による
とことんトーク 「日本のエネルギー 今後どうするか?」について
みんなで話し合いました。
特にビジターでご参加のみなさまからの活発なご意見が目立ちましたし、
会員のみなさまからもエネルギー問題についてのそれぞれのお立場からの
ご意見がたくさん出ました。
今後のみなさまのご参考になればと思います。
また1年後くらいに同じテーマでやってもいいかと思います。

研究会参加者    61名
ビジター      25名
懇親会       31名
でした。

また9月は
9月26日
矩義所建築有限会社    松久 利光様 煙の出ないストーブで発電を

株式会社 インフィニテイ 大畑 智明様 パソコン買うのちょっと待った

の予定です。
ご予定をお願い申し上げます。



2013年8月21日水曜日

NPOバイオものづくり中部  25年度第1回環境分科会「森林の本来機能と,適した森林資源の利活用」

NPOバイオものづくり中部  25年度第1回環境分科会
「森林の本来機能と,適した森林資源の利活用」  ご案内


25年度第1回環境分科会「森林の本来機能と,適した森林資源の利活用」を下記の通り開催いたします.
当日は,森林資源管理の大切さを常に考えられているNPO法人アースワーカーエナジーの小原代表にご講演頂いた後,木質資源の有効活用に関するご研究をされている名古屋大学の佐々木教授にご講演頂きます.さらに会員企業の取り組み事例も紹介して貰います.新たな連携構築のきっかけとなればと考えておりますので,奮ってご参加頂けますよう,どうぞよろしくお願いいたします.

                   記

              日 時     : 平成25年9月3日(火)14:00~17:45                 (交流会 17:45~19:00)

           場 所     : 名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー              (VBL)3階 ベンチャーホール
           主 催     : NPOバイオものづくり中部
            
      後 援     : 環境パートナシップ・CLUBEPOC
         
       参加費    : 無料  (但し、交流会参加は1,500円)


             内 容    
                            ① 趣旨説明                                                                            (14:00~14:05)
                           ② 講演1                                                                                 (14:05~15:05)
「生命の源としての森林資源」                       :NPO法人アースワーカエナジー 小原淳 代表
                      ③ 講演2                                                                                 (15:05~16:05)
「森林資源の持続的利用と都市の木質化」    :名古屋大学生命農学研究科 佐々木康寿 教授
 ④ 事例紹介1                                                                          (16:15~16:45)
  「間伐材を利用した耐震木製ブロック塀」        :栄コンサル(株) 大脇清司 社長
 ⑤ 事例紹介2                                                                          (16:45~17:15)
  「木質バイオマスガス化発電」                       :フルハシEPO(株) 前田雅之 執行役員
 ⑥ 意見交換会                                                                         (17:15~17:45)
 ⑦ 交流会                                                                                (17:45~19:00)

【申し込み先、連絡先】
  NPOバイオものづくり中部 事務局 早川,河上
  464-8601  名古屋市千種区不老町 名古屋大学インキュベーション施設
  電話:052-747-6388  FAX052-788-6002 E-mailsupport@bioface.or.jp
※お手数ですが準備の都合上,平成25年8月23日(金)までに回答くださいますよう,お願いいたします.
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
参 加  ・  不参加
企業名     
役 職      
氏 名      
交流会      : 参加します。  参加しません。 ※いずれかに○印してください。

※複数ご参加される場合は、全員のお名前をお書きください。

2013年8月18日日曜日

CO2からエタノールやメタンガスが出来る

素晴らしい研究

もうCO2は怖くない

  CO2をリサイクルしよう  

    CO2からエタノールやメタンガスが出来る

これが出来たらCO2を邪魔者にしていたのがエネルギーの



救世主になる


http://www.dailymotion.com/video/x136sqk_co2がエネルギ


ーになる_news



2013年8月17日土曜日

本気で自然エネルギー!  


本気で自然エネルギー!  

こんなのをインターネットで見つけました。
 なかなか面白い番組です。

 本気でやらなくちゃ

 http://www.dailymotion.com/video/xuluk2_本気で自然エネルギー-earth-powering-the-planet_news?from_related=related.page.int.meta2-only.40e239f9174c6e7b60e1442726c5a310137673955#from=playrelon-1-newrelated




太陽光発電の3つの課題-用地、連系、安定稼働-

再生可能エネルギーの現実(1):太陽光発電の3つの課題-用地、連系、安定稼働-

2012年7月から固定価格買取制度が始まったことで、企業や自治体が太陽光発電に取り組む動きは全国各地へ急速に広がっている。未利用の土地を活用して安定した収益を上げられるからだが、一方でさまざまな課題も浮かび上がってきた。

[石田雅也,スマートジャパン]
 いま日本全国いたるところで、太陽光発電フィーバーと呼べるほど数多くの建設プロジェクトが進んでいる。資源エネルギー庁によれば、2012年7月に固定価格買取制度を開始して以降、発電能力が1MW(メガワット)以上のメガソーラーで認定を受けた件数は8カ月間(2013年2月末時点)で1755件にのぼっている。1つの都道府県あたり40件近い数になる。
 太陽光発電は5種類の再生可能エネルギーの中で環境に対する影響が最も小さく、発電設備を導入するまでのプロセスが短くて済む。市場の拡大に伴って太陽光パネルの価格も低下して、ますます導入しやすくなってきた。未利用の土地を保有する企業や自治体が続々とメガソーラーの建設に乗り出している。

建設前と建設後にも課題がある

 とはいえ海外の主要国と比べると、太陽光発電を含めて日本の再生可能エネルギーの導入量は極めて少ない。2012年度でも日本全体の総発電量のうち、わずか1.6%を占めるに過ぎない(図1)。これから相当なペースで増やしていく必要があるが、日本特有の問題もあって、計画通りにプロジェクトが進まないケースも多い。
saiene_sj.jpg図1 国内の総発電量に占める再生可能エネルギーの割合。出典:資源エネルギー庁
 太陽光発電で注意すべき課題は3つある。第1に建設用地の問題だ。広大な空き地があっても、法律によって建設が認められない場合がある。第2の課題は電力会社の送配電ネットワークに接続できないケースだ。状況によっては接続を拒否されて、発電した電力を買い取ってもらうことができなくなる。
 そして第3の課題は、発電設備を運転開始した後に起こる。当初に想定したような発電量に達しないことがある。太陽光パネルに不具合が生じたり、性能が急速に劣化したりすることは珍しくない。その結果、期待した売電収入を得られずに、投資を回収できなくなる恐れがある。

農山村地域に残る「農地法」の壁

 用地に関しては法律の制約が大きい。特に問題になるのが「農地法」である。健全な農業の発展を目的に作られた法律で、農地の利用法を厳格に定めている。原則として農地に指定されている土地を農業以外の用途に使うことはできない。長年にわたって農作物を作っていない「耕作放棄地」も規制の対象になる。
 全国各地の自治体が太陽光発電を導入できる可能性のある場所を調べると、その中に耕作放棄地が数多くある(図2)。農作物の代わりに太陽光発電で収入を得ることができれば、耕作放棄地は新たな収益源に生まれ変わる。
potential_ibaragi_sj.jpg図2 耕作放棄地における太陽光発電のポテンシャル(茨城県の例)。出典:GIS総合研究所いばらき
 2013年3月に農林水産省が新たな方針を発表して、一定の条件を満たせば農地に太陽光発電設備を導入することが可能になった。太陽光パネルを設置する支柱を高くするなどして、パネルの下で農業も継続できるようにすることが条件だ。ただし耕作放棄地の取り扱いについては検討課題のまま残されている。農林水産省の迅速な対応が望まれる。

避けて通れない電力会社との「連系」

 第2の課題である送配電ネットワークへの接続に関しては、徐々にだが対策は進みつつある。太陽光発電と風力発電は天候によって出力が安定しないために、発電した電力を受け入れる送配電ネットワークに支障が生じてしまう可能性がある。特に規模の大きいメガソーラーが増えると、その確率が高くなる。
 発電設備を送配電ネットワークに接続することを「連系」と呼び、設備を建設する前に電力会社とのあいだで「連系協議」の場を設けなくてはならない。この協議を通じて発電設備を送配電ネットワークに接続するための具体的な方法を決める必要がある。送配電ネットワークに支障が生じると判断されれば、電力会社は接続を拒否することが可能だ。
 現実に北海道ではメガソーラーの建設プロジェクトが急増した結果、送配電ネットワークの許容範囲を超えるような状態に近づいてしまった。経済産業省は2013年4月に通達を出して、北海道内でメガソーラーの建設を控えるように事業者に要請したほどである。
 そのうえで緊急対策として、大型の蓄電池を使って太陽光発電や風力発電による出力の変動を抑制する実証実験を電力会社が進めている(図3)。発電事業者の中にはメガソーラーの設備に蓄電池を併設する取り組みも見られる。その分の設備費が増えるものの、事業全体で収支が成り立てば、メガソーラーを長期に安定して稼働させるための対策としても有効である。
chikuden_sj.jpg図3 大型蓄電池を使った太陽光・風力発電の出力変動対策。出典:北海道電力、住友電気工業

安定稼働のために発電設備の点検と保守を

 運転を開始した後に安定稼働を続けるためには、さまざまな対策が必要になる。特に重要なことは発電設備の点検と保守である。メガソーラーのような規模になると、何千枚もの太陽光パネルが使われる。屋外に設置されていることもあり、不具合が生じて発電できなくなるパネルが出てくる。それを放置しておくと、当然ながら発電量は少なくなる。
 たとえ不具合が生じなくても、時間の経過とともに性能が劣化する。製品によって劣化の度合いにも違いがある。検査機関によると、1年も経たないうちに性能が大幅に落ちてしまう太陽光パネルもあるようだ。
 そうした事態に備えて、遠隔監視システムを利用する事業者が増えている。太陽光パネルからの発電量を専用の装置で計測して、そのデータを集めてシステムで分析する方法だ(図4)。合わせて日射量や気温も測定することで、適正な発電量を得られているかどうかを確認することができる。
enkaku_sj.jpg図4 太陽光パネルの遠隔監視システム。出典:オムロン
 太陽光発電は気象条件によって発電量が変わるものの、その変動範囲は予測可能である。年間を通した総発電量は地域ごとに想定できて、大きく外れることは考えにくい。それよりも太陽光パネルの不具合のほか、雑草や積雪による太陽光の遮断など、運用面の問題で発電量が低下してしまう影響のほうが大きい。

バイオマス発電の3つの課題-燃料調達、分別、CO2-

再生可能エネルギーの現実(5):バイオマス発電の3つの課題-燃料調達、分別、CO2-

再生可能エネルギーの中でバイオマス発電だけは特殊だ。発電方式は火力と同じで、燃料を必要とする。木材や廃棄物などを使うが、長期に安定した量を調達することは簡単ではない。燃料の種類によって買取価格が違うために、複数のバイオマスを混在して使う場合には厳密な分別が必要になる。

[石田雅也,スマートジャパン]
 バイオマス発電は「生物に由来した燃料を使う」ことが原則で、該当する燃料の種類は多岐にわたる。固定価格買取制度では7種類にまとめて、それぞれで買取価格を決めている(図1)。燃料をガス化してから発電する方式が最も高く、それ以外は燃料になる木材などの調達コストをもとに価格が分かれる。
kaitorikakaku_enecho.jpg図1 燃料で分かれるバイオマス発電の買取価格。出典:資源エネルギー庁
 再生可能エネルギーの中で燃料を必要とするのはバイオマスだけである。当然ながら燃料費がかかる。しかも買取期間の20年間にわたって、安定して燃料を調達できなくてはならない。いつでも無料で手に入る太陽光、風速、水流、地熱とは大きく違う点だ。
 バイオマス発電では燃料を分別することも求められる。同じ木材であっても、未利用の木材とリサイクルの木材では買取価格に2倍以上の差がつくからである。燃料の種類ごとに発電に利用した分量を計算式に従って厳密に算出して報告することが義務づけられている。

燃料の調達は地域の生産業者と連携で

 バイオマス発電に利用する燃料のうち、調達が最も難しいのは木材(木質バイオマス)だろう。未利用の状態で残っている木材の大半は、森林を健全な状態に保つために樹木の一部を伐採した「間伐材」である。
 ただし間伐材でも合板や製紙に利用することができるため、流通量は決して多くない。国全体で森林が減っていることもあって、将来は値上がりする可能性もある。こうした課題を克服する最善の方法は、地域の森林業や製材業と連携して、共同でバイオマス発電に取り組むことだ(図2)。いかに経済的なメリットを生み出せるかが重要になってくる。
kesennuma_biomas.jpg図2 地域ぐるみで燃料の木材を調達する仕組み。出典:気仙沼地域エネルギー開発
 同様の試みは家畜の糞尿を使ったバイオマス発電でも始まっている。畜産業と自治体が共同で発電事業に取り組み、売電収入の一部を畜産業に還元する。この方法によって糞尿を継続的に調達しながら、畜産業の収入増につなげることが可能になる。

出所を証明できないと最低の買取価格に

 バイオマス発電の事業者にとって、燃料の確保と同様に厄介な問題が分別だ。自治体などが家庭や企業から収集した廃棄物の焼却施設を利用して、バイオマス発電を導入する事例が増えている。これまで利用していなかった焼却の際の熱を使って発電する方法であり、典型的な再生可能エネルギーと言える。
 ただし固定価格買取制度では、生物由来の燃料で発電した電力だけが買取の対象になる。生ごみは「一般廃棄物」として対象に含めることができるが、プラスチックなどは除外する必要がある。両者を混焼する場合には、買取の対象になる廃棄物の比率を正確に算定しなくてはならない。
 さらに面倒なことに、使用する燃料の出所を示す証明書が必要になる。その点で最も手間がかかるのは、買取価格の差が大きい木質バイオマスの場合だ。木材の出所を証明する書類のほかに、その木材をチップに加工した時点でも証明書を用意しなくてはならない(図3)。
enecho_biomas_trade.jpg図3 バイオマス発電の買取に必要な燃料の出所証明。出典:資源エネルギー庁
 木材の出所から発電所までの流通経路が複雑になっていると、各段階の証明書をすべて整えておく必要がある。適切な証明書を用意できなければ、買取価格が最も低いリサイクル木材による電力と判断されてしまう。高い価格で調達した未利用材を燃料に使っていても、安い価格で売電することになるわけだ。

燃料の配送や加工の時にもCO2を排出

 本来は火力発電の一種であるバイオマス発電を再生可能エネルギーとみなす理由は、「カーボンニュートラル」の概念に基づいている(図4)。木や草などの植物が光合成によって二酸化炭素を吸収する効果をもとに、火力発電で発生する二酸化炭素を相殺する考え方である。
biomas_energy_cycle.jpg図4 バイオマスによる「カーボンニュートラル」の概念。出典:産業技術総合研究所
 とはいっても実際の発電設備からは燃焼時に大量のCO2を排出している。地球温暖化を防止する観点からは、バイオマス発電でもCO2排出量の削減に取り組むことが望ましい。すでに石炭火力などで実用化が始まっている「CO2分離・回収」の設備を実装する方法が主な対策になる。
 もうひとつ注意すべき点は、燃料の運搬・加工・貯蔵などの工程で排出するCO2である。例えばトラックで長距離に燃料を運ぶと、ガソリンの燃焼によってCO2を多く排出してしまう。できるだけ狭い地域の中で燃料の調達から発電まで完結する体制を作ることも、バイオマス発電の重要な課題と言える。