中部ENN 株式会社 代表取締役衣笠貢司氏から下記の資料をいただきました。
大変に興味のわく研究かと思います。
ご関心のある方は研究してみてください。
衣笠 貢司様 株式会社中部EENの連絡先
ceen*lagoon.ocn.ne.jp
090-3580-4685
(*を @ にかえて)
再資源化装置(高効率・広汎用熱分解炉)の開発とその用途
株式会社中部EEN 代表取締役 衣笠 貢司
概要
本報告は、物質を金属と炭素に分別できる炭化炉・再資源化装置(商品名:EE21)の概要と
その開発経緯、および用途を紹介するものである。
2002 年(平成14 年)春、名古屋の某工場で環境への道を歩むことなったEEN 社の代表取
締役、佐藤邦道氏(2011 年(平成23 年)年8 月、オーストラリア政府特許庁から物
質特許を取得するスタートの日となる)と、待ちに待った再資源化装置EE21(小型熱分解炉)の実動
機のお披露目と検証がスタートをした。
筆者は当時、建設会社に勤務しており、建設工事現場から出る廃棄物、とくに塩化ビニールパイ
プなどを燃焼させると大量のダイオキシンが発生し大きな社会問題となっていた。現場から出る廃棄
物を何とかリサイクルしてゼロエミッションに近づけられないか模索していたときに、再資源化装置
EE21 と佐藤社長に出会った。
再資源化装置EE21 の実験機で、タイヤを炭素化し形状を維持していたものを触ると簡単に砕け
て、炭素と金属(もとの金属性状を維持している)に分かれた。つまり、簡単に炭素と金属とに分離
し、両方とも利用できまったくムダがない。「これだ!」。小型でもいいから実動機をつくり、
いろいろなデータをとりたいという衝動に駆られた。佐藤社長が名古屋で実動機を製造するこ
とになり、1 年以上の経過ののち、その日を迎えた。再資源化装置EE21 の対象となる原料は、一
般ごみ、食品残渣、廃棄プラスチック、電線、医療廃棄物、間伐材、建設廃材などであった。
新炭素の特徴
(物理分野)
① 微粒である
新炭素を粉砕機にかけると限りなく細粒に
なっていく。その粒子の形状は電子顕微鏡で見
るとポーラスではなく顆粒状となっている。
この新炭素は水に溶ける。(財)日本食品分析
センターによる分析では、1cc の水に溶けた新
炭素の粒子個体数は約3400 万個存在すると測
定された。
② 粉じん爆発を起こさない
民間企業の粉体測定技術センターによる粉じ
ん爆発試験の結果では、1m3 の容器に100g か
ら2000g まで新炭素を噴霧し点火しても、一
切粉じん爆発は起こさなかった。
③ 熱吸収性が高い
民間企業の紛体測定技術センターによる分析
で、この新炭素は高い吸熱性を持つという結果
を得ている。
④ 熱伝導性が高い
台湾の電材メーカーによる測定では、この新
炭素は4.7K 以上の熱伝導性を有していること
が明らかになっている。
⑤ 電気を通さない絶縁体である
一般の炭素は電気を通す。ところが、この新
炭素は電気を通さない。電気を通さないことは、
筆者自身が電流計で確認している。
⑥ 熱量が高い
( 社)日本海事検定協会による熱量分析では、
この新炭素の熱量は7480cal/g と測定されてお
り、マレーシアのペナン大学では8140cal/g の
熱量が測定されている。
首都大学東京と東京都立産業技術高等専門学
校の実験では、プロパンガスとの混合試験が実
施されている。プロパンガス単独では900℃に
留まっていたが、プロパンガス1m3 に1g の新
炭素を混合させると、1500℃という高温で燃焼
した。この実験では周囲のCO2 濃度も測定して
いたが、新炭素を混合した激しい燃焼時にCO2
の上昇は測定されなかった。この新炭素は自身
では燃焼しないが、高い熱量を保有し、補助燃
料として高いエネルギーを放出する。
(生化学分野)
① 生物に安全である
(財)日本食品分析センターによる分析で、変
異原性試験、急性経口毒性試験等においても安
全と判定されている。
② タンパク質の加熱下での活性化保持
首都大学東京との共同研究で、この新炭素を
添加したタンパク質は加熱してもタンパク質の
活性化が失われないことが実証された。現在、
首都大学東京とEEN 社は共同でタンパク質活
性化の特許を出願中である。
③ アンモニアの消臭
油脂化学会社の試験所によると、この新炭素
のアンモニア消臭力は100%であり、アンモニ
ア臭を完全に消す結果が得られている。
④ 土壌還元力が強い
2011 年、宮崎県の新燃岳が噴火し、県下一
帯は火山灰で多大な土壌被害を受けた。この際、
宮崎県斎藤牧場の牧場主は、火山灰が積もった
自分の土地にこの新炭素の水溶液を散布した。
他の土地が火山灰で荒廃している中、新炭素の
溶液を散布した斎藤牧場の土地だけは、例年以
上に牧草が繁茂した。
この新炭素は、酸性土壌を中和する強い還元
力を保有していることを実証した。
⑤ 生物の育成促進、免疫力を高める
茨城県鉾田農園の実験では、この新炭素の水
溶液を散布することで野菜の育成やイチゴの糖
度が20 ~ 25%上昇した。
前出の斎藤牧場では、この新炭素の水溶液を
牛に飲ませることで、牛の免疫力が高まり、ミ
ルクが美味しくなり、畜舎の糞尿臭が消えたと
報告している。なお、2010 年、宮崎県全域に
口蹄疫が蔓延したが、この斎藤牧場は何ら被害
を受けなかったことでも注目された。
米国の自然農園グループも関心を持ち、この
新炭素での水耕栽培や土壌改良の実験計画が進
んでいる。
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