2013年1月31日木曜日

11月度 CRN研究会報告書  南山大学 教授  M.シーゲル様


 11月度 CRN研究会報告書 

講師  南山大学 教授  M.シーゲル様
   「環境問題への対応と地域の活性化をどのように関連付けれるか」 
 M.シーゲル様は1947年オーストラリアでお生まれです。1972年カトリック司祭になられ、1973年に日本に来られて1993年には神学博士号をとられました。現在南山大学  社会倫理研究所教授です。

◆ オーストラリアの環境問題を紹介しながら日本にもランドケア の考えを広めていく運動を一緒にしていきたいと思います。
オーストラリアは特殊な大陸です。イギリス人が1788年に入植しました。
それから自然破壊が急速にすすみました。
先住民のアボリジニ人は4万年以上前から住んでいました。
◆ うさぎがやってきた。
・1859年にトマス・オスティンというイギリス人がオーストラリアの
 ヴィクトリア州に農場を手に入れて、スポーツとしてのウサギ狩り愛好家だったので、イギリスのウサギを持ってきて、農場で放した。
・ウサギの最初の数: 24羽
・オスティンは24羽を1859年に放して1866年に彼の農場だけで14,253羽をスポー  ツとして撃った。
・1869年までにロビンソンという農夫の農場でウサギは2,033,000羽は殺されてい たのにウサギの数にまったく影響はなかった。
・1940年代にはウサギの数は6億となっていた。
◆ オーストラリアでのランドケア の歩み
・1940年代から行政からの取り組み
・1940年代前半 特定な問題に対して対策を図る農夫(個人)に対する、行政からの        支援 行政の指導の下
・1940年代後半 農場が抱えている問題を包括的に取り組もうとする農夫(個人)へ  の支援 行政の指導の下
・1950年代前半 地域の農業が抱えている問題を包括的に取り組もうとする農夫の   集団 (特に1960年代以降は特定な流域における農夫の集団を対象に) 
   行政の指導の下
       注意: ここまでは問題はすべて悪化する一方
・1970年代 いくつか(きわめて少数)の地域で、主導権を地域の農夫の集団に試験  的に譲ってみる。
  これは有効だと評価される。
・1986年のランドケアの発足 ジョーン・カーナー、ホリー・プサード
◆ ランドケア の国際的な広まり
 ドイツ、ニュージーランド、南アフリカ、米国、フィリピン、カナダ、アイスランド、
  イギリス、フィジー、他
◆ 是非日本でもランドケア の活動を広めたい
・いまのところランドケアを日本で作るという考えはない
・ランドケア・ジャパン設立事務局を設置し、ランドケアの理念を伝えていき、
  日本の伝統的知恵と現在の経験をランドケアの国際ネットワークを通じて発信する
  
  ランドケア・ジャパン設立準備室
    
    ご入会をよろしくお願い申し上げます。
    
・自然発生のような感じで、ランドケアが生まれるのを奨励する


お問い合わせ

事務局   江崎 忠男
TEL:  090-8738-6686
FAX: 058-394-1009

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2013年 愛知環境賞 の受賞者の発表

2013年愛知環境賞 の受賞者の発表

http://www.pref.aichi.jp/0000057667.html

また表彰式へのご参加もよろしくお願い申し上げます。

表彰式:平成25年2月19日(火)  午後3時15分から

 会場:ローズコートホテル(4階「ローズルーム)

   http://www.rosecourthtl.co.jp/


■参加申込: ファクシミリ又は電子メールにて、以下の内容を添えて平成25年2月12日(火)までにお申し込みください。    ○ 企業・団体・自治体等の名称、所属
    ○ 出席者の氏名、役職
    ○ 連絡先(電話、ファクシミリ又は電子メールアドレス)
      
※ お申込みいただいた個人情報は、本目的以外には使用いたしません。
■申し込み・問合せ先   愛知県環境部 資源循環推進課 循環グループ
   電話: 052-954-6233(ダイヤルイン)
   ファクシミリ: 052-953-7776
   電子メール:junkan*pref.aichi.lg.jp   (*を @ にかえて)


  




11月度 CRN研究会報告書 株式会社おとうふ工房いしかわ 


講師  石川 伸様 株式会社おとうふ工房 代表取締役

◆ プロフィール 株式会社おとうふ工房いしかわ代表取締役。愛知県出身
/1963年2月3日生まれ。
日本大学農獣医学部食品工学科卒。食品メーカー勤務後、家業を継承し平成3年に
おとうふ工房いしかわを設立。年商3000万円だった家業の豆腐屋を20年間で
年商42億円の企業に成長させる。一方で、「高浜市観光協会会長」
「高浜市子ども食育推進協議会会長」「高浜市商工会副会長」などをつとめ、
地域の活動にも力を入れている

◆ 豆腐屋は全国に1万社あり売上は年間4000億円です。和菓子よりも小さく洋菓子よりも大きい。㈱おとうふ工房いしかわは売上42億ですが全国で13位です。如何に小さいところが多いかがわかるというものです。
◆ 歴史 中国BC400年ころ。劉備将軍がいたころ発明された。モンゴルからの侵攻を防ぐために万里の長城を作った。そのころ中国で大事な動物は羊だった。モンゴルのように強くなりたいと思った。中国でもモンゴルのように強くなりたい。そのためには羊を食べるといいのではないかと思った。それで考えたのが豆腐なんです。白くてブヨブヨしたもの。
化学反応を利用して作ったものです。
韓国を経由して豆腐は入ってきたがその時ににがりというものが加えられて入ってきた。
日本に入ってきたのは奈良時代である。
豆腐を作るのは大豆とにがりがあれば出来る。
大豆を作るのは畑の畦で作っていた。畦豆と言った。
にがりはどこの家でも手に入るものだった。昔は塩は俵で買っていたがそこににがりが入って
いた。昔の塩にはにがりが入っていたので美味しかった。30キロとか60キロ単位で買っていた。
そして味噌や醤油を家で作っていた。1年とか2年かけて使っていた。ここで自家製のにがりが出来た。
沖縄の豆腐は硬いので炒めて食べる。
第二次大戦の時に軍部からにがりの使用禁止になってしまった。それはジュラルミンを作るために
にがりが必要になったからです。にがりでゼロ戦を作ったのです。
当時豆腐はいいけれども納豆は作ってはいけないと云われた。豆腐はおからがですからいい。
そのかわりにがりの代わりに硫酸カルシウムを使いなさいと云われた。水性石灰のこと。それで簡単に豆腐が出来るようになった。昭和25年には豆腐屋が5万軒にも増えた。私が家に帰ってきて豆腐屋を継いだ時に愛知県にはにがりを使った豆腐屋は一軒もなかった。それで国産大豆とにがりを使った豆腐を作る決心をした。

◆ ビデオ ㈱おとうふ工房いしかわを紹介されたテレビ番組を見せていただきました。

◆ おからとは
豆腐 60キロの大豆からおからは80 キロ出来る。
おからはかっては飼料だった。畜産業で使われていたがおからの廃棄量が増えたので
畜産で使えなくなった。それから産業廃棄物になってしまった。
大学時代にこれを使えないかと研究していた。卒業論文でおからの使い道について書いた。
おからを使おうとすればするほど防腐剤の使用が増えるので無理だと思った。
卒業してしばらくしたらおからの用途として猫砂が現れた。
生協との取引において主婦から意見が出てきた。
子供に与えるお菓子をもっと固いものを作ってほしい。
それならおからを入れてお菓子を作ってみようと思った。それで出来たのが「きらず揚げ」。
包丁で切らなくていいから「きらず」と言った。硬いので波型にしたところ食べやすくなった。
女性に受け入れられた。しかし男性のバイヤーには受け入れられなかった。
しかし商品は女性が買うものですね。おからは植物繊維が多くて健康にいいものです。

◆ 新しい商品開発
おからペースト  愛知県からの資金を受けて開発中です。
いろいろなものがペースト状のものから出来てくると思います。
赤ちゃん用  子供用 大人用 に分けて商品開発をしています。

豆腐作りから汁が出る。この汁を使って何か出来ないか?
カルピスさんと研究をしている。
おからが出ない豆腐の研究もしている。

おからが出なくて腐らない豆腐 の研究もしている。

おからの処理には乾燥処理をしているがこのためには熱源が必要です。
その燃料として油揚げを揚げたあとの廃油を再利用することを
東邦ガス株式会社と一緒に研究している。

小麦粉と混ぜてカリッとあげられるものが出来ないか?

大根におからをぬか床にして漬けるとおいしい大根が出来る。

養鰻業でおからを使うといいうなぎが出来る。

美容業界が大豆のイソフラボンに関心を持っている。豆乳ローション。
顔を洗うときれいになる。ムダ毛が減る。


㈱おとうふ工房いしかわではすべて国産大豆を使って商品を作っています。
食品残さを使ってそこからまた食品を作ることによって循環ビジネスを
作っていきたい。
1万社のうちの9800社から出るおからはすべて産業廃棄物として
捨てられています。これがうまく処理出来るようになるといいと思います。

◆ お問い合わせ
  ㈱おとうふ工房いしかわ 
    代表取締役  石川 伸様 
       0566-54-0334
      nobu-i*otoufu.co.jp   (*を @ にかえて) 

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事務局   江崎 忠男
TEL:  090-8738-6686
FAX: 058-394-1009

10月度 CRN研究会報告書 名古屋大学名誉教授 森 滋勝様


10月度 CRN研究会報告書 名古屋大学名誉教授 森 滋勝様


◆ 講師 名古屋大学名誉教授 森 滋勝様
      「日本におけるエネルギー問題の視点」

◆ 森 滋勝様プロフィール
氏名森 滋勝
略歴1965 名古屋大学工学部化学工学科卒業
1970 同 大学院工学研究科金属学専攻博士課程単位取得退学
1971 名古屋工業大学講師
1993 名古屋大学工学部教授
2001 名古屋大学先端技術共同研究センター教授
2003 同上 センター長
2006 同大学 定年退職・名誉教授
学位工学博士(1973,名古屋大学)
学会関係1995 化学工学会東海支部副支部長
1999 化学工学会庶務理事
2001 化学工学会理事東海支部長
2001 化学工学研究賞
2002 化学工学会理事副会長
2002 日本エネルギー学会賞(学術部門)
2005 AIChE Fluor Daniel Lectureship Award
2008  化学工学会名誉会員
研究分野反応プロセス工学,エネルギー工学,環境工学

◆ 世界のエネルギーの現状
・世界は50%が石炭 それから石油 天然ガス 
 原子力発電は電気の中の一部である
・アメリカ 石油と天然ガス 最近シェールガスが大量に出てきた
・中国 70%は石炭
・ロシアは天然ガス
・ドイツ  ロシアからの天然ガスでまかなっている
・イギリス  海底油田ある
・インド  石炭
・カナダ  オイルサンドかなりある 西へパイプラインを引いている
・化石燃料はまだたくさんあり当面なくなることはない。
・日本のCO2排出量は世界の4%でありあまり問題にすべきものではない。
 アメリカ、中国、インドで世界の半分をだしている
・メタンハイトレードもたくさんあるらしい。
・石炭は利用してない程度の悪いものが倍くらいある。
◆ 日本のエネルギーの現状
・原子力発電をどうするのかがキーポイント
  1基 100万kw 大きい 6000万kw  どう代替するか?
  コスト計算  デタラメ  やり直す必要ある  地元対策費 使用済み核燃料処理費 
  安全安心の見直し   原子力村以外の人で検証すべき

・再生可能エネルギー
  買取制度   ナンセンス 大問題だ
  太陽光発電  263万kw メガソーラー が出来るがそれほどは期待出来ない
           42円の買取 高すぎる  政府真剣に考えてないのではないか? 
  風力発電   1400基  168万kw 規模大きいが
           問題は住民対策 海岸海深い 漁業権 台風問題  事故対策
  地熱発電   1ヶ所あたりは大きいがたくさんは出来ない 
  小水力発電  
  廃棄物発電  廃棄物 産廃 から これから期待出来る
           プラスチックも燃やしたほうがいい
  バイオマスエネルギー  メタン発酵  液肥の使い方 
           下水処理場で発電
  ゴミ処理場で出た灰の処理   処理するよりも埋め立てるべきだ
・結論
   当面の電気は火力発電しかない
   シェールガス  期待出来る
   中国はシェールガス 相当ある 尖閣よりもこちらをやれ


お問い合わせ

事務局   江崎 忠男
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10月度 CRN研究会報告書 ヤンマーエネルギーシステム(株)


10月度 CRN研究会報告書 ヤンマーエネルギーシステム(株)

講師  
ヤンマーエネルギーシステム(株)
   エンジニアリング部ソリューショングループ
             課長  林 清史様  
    
      「バイオガスを使ったマイクロコージェネ 」 について http://www.yanmar.co.jp/energy/products/bioMicroCogeneration/index.html
 
ヤンマーエネルギーシステム(株)は 

 ヤンマー株式会社の エネルギーシステム事業本部が独立したものでヤンマーグループにてエネルギーシステム事業全般を担当し、開発・製造・販売・メンテナンスまで一気通貫での事業展開を図る会社です。今回は同社の新しい事業の「バイオガスを使ったマイクロコージェネ 」  についてご紹介をいただきました。
 時代の背景
東日本大震災以降、大規模電源に頼るエネルギー消費を見直し、需要家サイドで出来うる事を検討する機運が東北・関東エリアだけではなく、全国的に広がっています。
また、電力需給対策では「分散型電源の導入」や「ガスの活用」が電力抑制やピークカットに効果的です。(経済産業省:夏期の電力需給対策)
このような状況に対応して同社では「バイオガスを使ったマイクロコージェネ 」
開発を行いました。

「バイオガスを使ったマイクロコージェネ 」  

熱源としてバイオガスを活用するコージェネシステムです。

5kwから35kwまでの超小型発電機をラインアップしています。

・発電効率は85%と非常に高いです。

・非常に効率のよいミラーサイクル式ガスエンジンを搭載しています。
  
・発電機には高効率のインバーターを搭載しています。
・インバーたーにより商用電力と同等に連携を致します。
・小型ですから多数の機械の台数運転が可能です。
・メンテナンス時も運転を継続できます。
・5000台を超える実績を持っています。
◆ お問い合わせ
  ヤンマーエネルギーシステム株式会社
     営業部   大坪 啓二様
        06-6451-7838
       keiji_otsubo*yanmar.co.jp    (*を @ にかえて)
       
    

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