2014年4月29日火曜日

愛知県 県道照明をLED化 今夏から取り換え工事


愛知県 県道照明をLED化 今夏から取り換え工事


県は、県道などの支柱式照明灯のほぼすべてとなる約三万基を発光ダイオード(LED)に変更することを決め、今夏から取り換え工事を始める。来年二月末までに終える予定で、消費電力量と維持費は五割以上減らせる見込みだ。
 道路管理を独自に行う名古屋市内や周囲の景観に合わせた特殊な形の照明灯は対象外。府県道の照明をほぼすべてLEDにするのは、大阪府や兵庫県に続き、全国的にも早い取り組みという。
 県は、現在の水銀やナトリウムランプの電灯を支柱とともに所有しているが、LED灯はリース会社から十年間賃貸する形で初期投資額を抑え、一斉切り替えを可能にした。
 LEDに切り替われば、消費電力量は年二千八百万キロワット時から、一般家庭三千百世帯分に当たる千五百万キロワット時を削減できる見込み。電気料金や電球の交換費用も減るため、これまでの年七億円の維持費内でLED化できるという。
 年間の二酸化炭素(CO2)排出量も、スギ三十九万本の吸収量に当たる五千五百トン減らせる。
 明るさは以前と同じだが、ナトリウムランプのオレンジ色の光はなくなり、すべて白色光になる。県の担当者は「見かけも、薄型のLED灯が並ぶことですっきりした印象になるのでは」と話している。
 LED灯は寿命が長いため、これまで照明灯の電球交換を請け負っていた各地域の電気業者に影響が出る。このため、県はLED化の工事発注について、リース会社だけでなく、リース会社と契約して交換工事をする電気業者も自ら入札に参加できる仕組みを導入し、機会拡大を図る。
 (杉藤貴浩)

0 件のコメント: