2012年10月18日木曜日

バイオマス 眠る460万世帯分の電力』(日経2012.10.16)




バイオマス 眠る460万世帯分の電



力』(日経2012.10.16)


柴原 薫さんから 
木曽は山の中新聞 第108号【2012年10月18日(木)】より
みなさんはどう思われますか?
期待出来るものだと思いますが・・・
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『バイオマス 眠る460万世帯分の電力』
 ~間伐材 資源化に余地~

大量のレトルト食品、大袋に詰められたパンや野菜くず、
コンビニエンスストアの売れ残り弁当などトラックで次々に
運び込まれた生ゴミが積み上がる。

ジャパン・リサイクル(千葉市中央区)の千葉リサイクルセンター(同)に集まる食品廃棄物は1日約30トン。生ゴミは破砕後に発酵槽に移され、微生物による分解を経て20日後には発電用のメタンガス燃料に変わる。

(中略)

食品廃棄物や間伐材、下水汚泥などの有機物「バイオマス」は、
国土に眠る膨大な未利用資源とされる。

食品廃棄物の場合、国内で年間約2000万トン発生するが、再利用しているのは、27%にとどまる。多くはそのまま燃やされたり埋められたりしている。

政府のバイオマス活用推進会議は今年9月、国内の未利用バイオマスを有効活用すれば、460万世帯分の電力をまかなえると試算した。日本の温暖化ガスの排出量を5%押し下げられる。

食品廃棄物とともに期待が大きいバイオマスが間伐材だ。
森林が多い日本で死蔵されている資源量は大きく、毎年800万トンが発生している。
現在の利用率はほぼゼロ。逆にみれば次世代の発電用エネルギーとしての伸びしろも大きい。政府は2020年には間伐材の30%をエネルギーなどとして利用する目標を揚げている。

間伐材による発電のカギは「循環流動層ボイラー」と呼ぶ特殊なボイラーの普及だ。かまの中で熱した砂を対流させ燃料を燃やし、タービンを回し発電する。

このボイラーは間伐材以外にごみ固形燃料や乾燥下水汚泥、石炭なども燃やせる。間伐材が足らないときにも柔軟に対応できる。

7月に始まった国の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度では間伐材による発電も対象となった。

JFEエンジニアリングは市場の拡大を見込み、4月にバイオマス事業部を立ち上げ、このボイラーの発電プラントを主力製品のひとつに据えた。

関口真澄都市環境本部副本部長は

「間伐材など木質バイオマスを使った発電の経済性が高まった。
 中山間地の雇用拡大も見込める」

と期待する。

(以下略)

【柴原】木材は再生可能エネルギーではありますが、
原子力発電に代表される大きな設備投資、
いわば経費の塊みたいなモノを望みたくはありません。

大きな資本の陰で、まだ産まれていない子供たちのために
本物の『地球人』が隠れています。

マスコミに踊らさせずに見極めたいと思います。

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